そんなに、可愛い顔すんな。~男子校は、ドキドキですっ!!~
「……ったーく。
仕方ねーなー」



呆れたような声で、お兄ちゃんは、あたしの頭をペシペシ叩いた。



……しかも、長ーい透明の定規で。



「もしもし、お兄さま?」



「ん?」



「その……。
定規で叩くクセ、やめていただけませんか?」



ムッと、いやーな顔をして、唇を尖らせてお兄ちゃんを見下ろす。



するとお兄ちゃんは……。
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