そんなに、可愛い顔すんな。~男子校は、ドキドキですっ!!~
えーっと。



なんだかよくわからなくてフリーズする。



その間、もちろん、金髪さんの手は握ったまま。



そんなあたしをクスクス笑い……。



「1年前。
この映画館。
同じ時間。
同じ席。
パンフレットを破ろうとした金髪の男。
それでも……。
まだ思い出せない?」



金髪さんは、あたしの手をそっと離した。
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