そんなに、可愛い顔すんな。~男子校は、ドキドキですっ!!~
「でも、俺は……。
その言葉を、心底ウゼーと思ってた」



「…………」



ぽつぽつと……。



遠くを見るような目つきで、絢斗はゆっくり話す。



「その頃の俺は、夢なんて叶うと思ったことはないし。
今のままの俺でいいとも思ったことなんかなかったから」



「…………」



「何者かになりたくて、でもなれないってわかってて。
矛盾の中でもがいてた」



「…………」




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