そんなに、可愛い顔すんな。~男子校は、ドキドキですっ!!~
きっと夢は叶うなら。
世の中、泣いてるヤツなんかいるわけねーだろ。
現実は、もっと過酷なんだよ。
ふざけんな」



「…………」



「そう思って、パンフレットを破ろうとした瞬間……。
手を手で、押さえられた」



絢斗は、ハッと短い息を吐きだした。



「最初は、なにが起こったのかわからなかったよ」



「…………」



「でも、すぐに理解した。
あー、コイツ。
俺が破るのを止めたんだって」
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