そんなに、可愛い顔すんな。~男子校は、ドキドキですっ!!~
「うん。
でも、なんで、あの服?
もと可愛い服を買ってもらえばいいだろ?
今日みたいに」



絢斗が、あたしの服にチラッと視線を走らせた。



絢斗に、服をほめられたのが、すごくうれしい。



本当は、あたしも、いつもこんなお洋服を着ていたいのだけど……。



「それが……。
おじいちゃんとおばあちゃんは、双子には、同じ服を着せたいみたいで……」



「…………」



「買ってくれるというか、着せられるお洋服は、いつも男の子っぽいものばかりなの。
ほら、お兄ちゃんがスカートをはくわけにもいかないし」





< 299 / 317 >

この作品をシェア

pagetop