そんなに、可愛い顔すんな。~男子校は、ドキドキですっ!!~
お兄ちゃんのことを守りたくて、必死だっただけ。



だから、お礼を言うなら……。



お兄ちゃんにかもよ?



そう思いながら、一瞬落とした顔をあげた。



その瞬間……。



「でも、一年前の映画、原作が葉月のマンガだったとはな」



絢斗が口元に手をあてて、クスクス笑った。



「聞いたときは、驚いた」

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