好きですよ、先輩。(仮)


「そんなの無理に決まってるじゃないですかっ……!!」


手に持っていたおかゆを無理矢理春斗さんに押し付ける。


「”いつもの俺”って言ったのは先輩ですよ?


それに俺、病人ですし。」


そういって春斗さんはわざとらしく咳をする。


……もうっ!!


さっきまでよりはだいぶ楽そうには見えるけど病人と言われたら何も言い返せない。


あたしは仕方なくスプーンを手に取って…


「……”今日だけ”ですからね」


顔を背けながら春斗さんの前にスプーンを差し出す。


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