好きですよ、先輩。(仮)


自分でもわかるくらい顔が熱い。


ほんの一瞬、春斗さんを見上げると


「なんていうか…ほんとにしてくれるとは思ってませんでした。」


驚きながら、春斗さんは赤い顔を隠すように顔を手で覆っていた。


「自分で言っておきながら驚かないでくださいっ…!」


あたしは動揺している心を隠すようにおかゆを強引に春斗さんの口に入れた。


「ちょっ…先輩っ…!」


春斗さんを無視してあたしは残りのおかゆと薬を置いて家を出る支度をする。

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