好きですよ、先輩。(仮)
【咲side】


「終わったぁ~」


午後8時過ぎの更衣室。


あの後仕事に帰ってから散々結衣先輩に仕事を抜けた理由についてからかわれながらもなんとか今日も仕事を終わらせることができた。


「で、咲ちゃんは今から”お楽しみ”なわけですか~」


「だから違いますってっ!」


いくら否定しようが相手は結衣先輩。


なにも屈しない先輩にあたしはあえて一人帰る支度をする。


荷物を持って歩き出せば先輩は急に真面目な顔になって


「…でも実際どうなの?」

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