幸せになるための方法
行く場所は、大抵決まっている。

3階建ての地下1階があり、フロアごとに、

違うジャンルを楽しめる。

飽きて他のクラブにはしごする必要もない。

初めは、全員固まっているけれども、

酔うにつれて、一人、また一人と声を

かけられた、相手と共に消えていく。

それが、私達のスタンスだった。

私以外の全員が消えて、少しすると、

私はここに居座る価値を感じなくなった。

「誰もいないじゃん。言い出しっぺなんて

一番最初に消えるんだから。」

本人に向けられた愚痴は誰も聞くこともなく

消えていくように感じた。
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