幸せになるための方法

サラッとキザな台詞も似合っている。

「えー。どぉーしようかな？

おにーさんの奢り？」

笑顔で答えてしまう、私がいる。

男なんてもうコリゴリなのに。

その一方で、夜に、寝れなくなっている。

寝てても起きてしまうし、

涙が止まらず、泣きながら寝付くことが、

毎日だった。

不眠症だとは、わかっていても、

その事実を認めてしまうと、輝を失ったことも

事実として認めてしまうようで、

怖かった。