幸せになるための方法
どうして、こんな酷いことをするかって?

私を、存在価値にしてくれるから。

求めて求められれるから。

あの日以来、不眠症となった私は、

初めて、洋と迎えた朝に熟睡できた。

そんな事は、今まではなかったことだった。

事が終われば、追い出したり、あっさりと

寝てしまう男性向けが多いけれど、

彼は違った。

洋は、私を優しく抱きしめ、腕枕をし、

渡しの長い髪を撫でながら、寝る。

そう、本物の恋人同士のように。
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