幸せになるための方法
こんなの、私じゃない。と、思う反面、
本当の私ってどんなの?と、思う。

自分自身ですら、私を見失いかけていた。


シェアハウスの前に着くと、色とりどりの

季節の花が咲いていた。

「綺麗。」

ボソッと呟いた。

「でしょ?毎日、僕が手入れしてるから。」

まさか、独り言に返されると思ってもいなくて

声の主をみる。

私よりも背が高く、成人しているけれども、そ

の顔はあどけなさを残していて、

少年のようだ。

「あ、君が、新入りちゃん?

僕は、英司。よろしくね!」

ニカッと笑う、その顔は、隣に咲いてる

向日葵のように、眩しい。

「きょ、今日からお世話になります、

愛です。峰岸 愛です。」

向日葵のような笑顔に見とれていて、

言葉が吃る。
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