幸せになるための方法
「わぁっ……」

私が声をあげると、嬉しそうに、英司くんは、

靴を脱ぎながら、振り返る。

「可愛いよね?」

女の子が好きそうな、清潔感がある、少し

アンティーク調の雰囲気。

これで、この家賃って、いいのだろうか?

「ここの、オーナーの奥さんが、

アンティーク好きなんだって。

二人とも海外に暮らしてて、ここは、空き家

にするの勿体ないって、事で、格安に

シェアハウスとして貸出してるんだよ。」

なるほど。だから、手入れが行き届いている

のか。
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