脈拍100~起立性調節障害という病気~
一縷の望みをかけた生検だったのに…




結果はまさかの『壊死性ではない』




もう、途方に暮れるしかない…




ひとつだけ『クラミジア肺炎菌』というのが見つかったみたいで

また抗生物質を処方され…




年も明けた1月




いつものように検査して診察室で担当医と話しているときに突如としてとして沸いてきたのは『先生、うちの子を見ていない…』という思い




誤解のないように言っておくと、いい先生だったと思う



だけど、親が思っているほどには、うちの子のこと真剣に心配してくれていない…それは母親の勘とでもいうのだろうか



私は必死だった

もう、2ヶ月も学校に行けてない息子

なんとしても、一刻も早く治して元通り学校に行かせてやりたい



残念ながら、担当医の先生からはそういう熱い思いを感じとれなかった




私はそれまで、病気になったら病院に行って

検査して、必要なら手術して、薬を飲んでいたら

病院が

医師が

薬が

病気を治してくれると思っていた



だけど現実は、

検査をしても病原菌が特定されている病気しか診断できないし

リンパ節炎みたいに新しい病気は診断がついても

どの薬が効くのかまだわからないって言うし

結局、西洋医学は万能ではない

ということに、この時やっと気が付いたのだ



このままじゃアカン!

病院では息子は治せない



2013年1月某日

いままで、他人任せだった母の目がやっと覚めた瞬間だった












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