振った男
「あ、ねえねえ。高宮さんよ。いつ見ても爽やかでかっこいいよね~」
「わあ、ほんとだ~。高宮さんだ!」
「あの人、誰なの?有名な人なの?」
一緒に大学内の学食でランチをしていたアキとマミが騒ぐから、その高宮と呼ばれた人の顔を見てみたけど、初めて見る顔だった。
確かに騒がれるのが分かるくらい整った顔をしている。
「高宮一樹(たかみやかずき)さんといって、私たちより1つ上の学年よ。いろんな子が告白しているらしいけど、み~んな断っているんだって。好きな人がいるからって」
「きっと、一途なのよね!そこもまた素敵!」
「好きな人?へー。その好きな人と付き合ってはいないわけなのね」
私は、高宮一樹という男をもう一度まじまじと見た。確かに、かっこいいし、友達と話ながら笑う顔は、かわいいとも言える。
ふむ、モテそう。
でも、誰とも付き合わないのか。
好きな人がいるからだなんて、今時珍しいかも。
「わあ、ほんとだ~。高宮さんだ!」
「あの人、誰なの?有名な人なの?」
一緒に大学内の学食でランチをしていたアキとマミが騒ぐから、その高宮と呼ばれた人の顔を見てみたけど、初めて見る顔だった。
確かに騒がれるのが分かるくらい整った顔をしている。
「高宮一樹(たかみやかずき)さんといって、私たちより1つ上の学年よ。いろんな子が告白しているらしいけど、み~んな断っているんだって。好きな人がいるからって」
「きっと、一途なのよね!そこもまた素敵!」
「好きな人?へー。その好きな人と付き合ってはいないわけなのね」
私は、高宮一樹という男をもう一度まじまじと見た。確かに、かっこいいし、友達と話ながら笑う顔は、かわいいとも言える。
ふむ、モテそう。
でも、誰とも付き合わないのか。
好きな人がいるからだなんて、今時珍しいかも。