振った男
「舞花?ネックレスとかどう?」
「ネックレス?あ…うん…。ねえ、小夏さんからはいつも何をもらっているの?」
「何だよ?そんなにも気になる?」
気にならない方がおかしいと思う。ものすごく気になる。
「うん。だって、あげるものが被ると困るし」
「あいつ、何でか分からないけど、毎年、手袋をくれるんだよ。手作りじゃなくて、買ったやつなんだけどね。おかげでどんどん増えていく」
ちょっと困ったように言うけど、嬉しそうに見えた。
増えても古いものを捨てることなくずっと大事に保管しているに違いない。だから、増えているんだ。
「私、手袋をあげようと思っていたの」
「え?そうか…んー、じゃ。ちょうだい」
「いいの?小夏さんからもらったらどうするの?」
実は、手袋にするとは決めてはいなかった。候補には考えてはいたけど、一番有力だったのは、財布。でも、対抗心なんだろうけど、手袋をあげたくなった。
小夏さんからもらったものを身に付けて欲しくないから。
「ネックレス?あ…うん…。ねえ、小夏さんからはいつも何をもらっているの?」
「何だよ?そんなにも気になる?」
気にならない方がおかしいと思う。ものすごく気になる。
「うん。だって、あげるものが被ると困るし」
「あいつ、何でか分からないけど、毎年、手袋をくれるんだよ。手作りじゃなくて、買ったやつなんだけどね。おかげでどんどん増えていく」
ちょっと困ったように言うけど、嬉しそうに見えた。
増えても古いものを捨てることなくずっと大事に保管しているに違いない。だから、増えているんだ。
「私、手袋をあげようと思っていたの」
「え?そうか…んー、じゃ。ちょうだい」
「いいの?小夏さんからもらったらどうするの?」
実は、手袋にするとは決めてはいなかった。候補には考えてはいたけど、一番有力だったのは、財布。でも、対抗心なんだろうけど、手袋をあげたくなった。
小夏さんからもらったものを身に付けて欲しくないから。