そこにアルのに見えないモノ
では、そうだとしたら…可能性として、息子さんの方…。
「…総一郎さん、もし、またこの人が訪ねて来たら、私はどうしたら良いんでしょうか…」
「俺はカオルちゃんが居ない時にまた来たら、今日と変わらない。同じ事しか言わない。
もしカオルちゃんに…、確かめたいという気持ちがあるのなら、腹を据えて置かなけりゃ駄目だな。何もかも…改めて包み隠さず知るとなると…辛さに負けるかも知れない。
月日は経過してるとは言え、父親が亡くなった経緯を改めて聞く事になるんだからな。
当事者だとなれば、腹を割って話さないと意味がないだろう?辛いけどな。
包み隠さず、総てを知ると言うことは、納得は出来なくても、理解は出来るかも知れない。
カオルちゃんの心の奥底にずっとあり続けているもの…、少しは折り合いがつけられるかも知れないよ?」
「…あやふやでは駄目だと思っています。私の知らない事、少し、あの頃よりは大人になった今なら、理解出来るんじゃないかと思います。…理解出来ると思いたい…」
「まあ、俺が口出しする事ではないから。納得するには決断は自分でしないとな。…みんな、結局そうだろ?」
「はい、そうですね」
どうやら決めたようだな。
向き合わないといけない時は、いつか必ず来るもんだ。
それが今ということだな。
「…総一郎さん、もし、またこの人が訪ねて来たら、私はどうしたら良いんでしょうか…」
「俺はカオルちゃんが居ない時にまた来たら、今日と変わらない。同じ事しか言わない。
もしカオルちゃんに…、確かめたいという気持ちがあるのなら、腹を据えて置かなけりゃ駄目だな。何もかも…改めて包み隠さず知るとなると…辛さに負けるかも知れない。
月日は経過してるとは言え、父親が亡くなった経緯を改めて聞く事になるんだからな。
当事者だとなれば、腹を割って話さないと意味がないだろう?辛いけどな。
包み隠さず、総てを知ると言うことは、納得は出来なくても、理解は出来るかも知れない。
カオルちゃんの心の奥底にずっとあり続けているもの…、少しは折り合いがつけられるかも知れないよ?」
「…あやふやでは駄目だと思っています。私の知らない事、少し、あの頃よりは大人になった今なら、理解出来るんじゃないかと思います。…理解出来ると思いたい…」
「まあ、俺が口出しする事ではないから。納得するには決断は自分でしないとな。…みんな、結局そうだろ?」
「はい、そうですね」
どうやら決めたようだな。
向き合わないといけない時は、いつか必ず来るもんだ。
それが今ということだな。