*いいかげん俺を好きになれよ*番外編
「…アユー」
「……」
「…歩斗くーん」
「…うるせぇ」
えぇっ…!
あたしがチラチラ振り返りながらアユを呼んでもこっち向かない。
今度はアユが無反応になった。
片手でベッドに頬杖つきながら無表情でテレビの方を見てる。
それを見たらなんだか急に寂しくなって。
あー、あたしさっきある意味こんな感じだったのかな?
映画のことしか考えてなかったかも。
せっかく二人きりでいるのにね…。