*いいかげん俺を好きになれよ*番外編

またしても連続で鳴り響く雷鳴。


あたしはすがりつくようにアユの胸にしっかりと顔をうずめる。


もう映画の内容とかどうでもいい。


はやくおさまって〜〜!!



「…大丈夫だろこんなん。

音的にそこまで近くねぇよ。

家にいたらどうもなんねぇだろ」


「そ…そうかなぁ?」


「それよりなんだよお前。

さっきまで俺のこと無視してたくせに」



えっ…?



アユはあたしの髪をいじりながら不満そうに言う。


やっぱり拗ねてたんだなと思った。


ごめんね…、アユ。



「違うよ!ついつい映画見入っちゃって…。

無視したつもりなんてないんだけど…

ごめんね」


「まぁいつものことだけどな」


「そ…そんな!

いつもやってなんかない!!」



ーーゴロゴロ…ドーン!



「きゃぁぁぁ〜!!!」


「プッ、」


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