*いいかげん俺を好きになれよ*番外編

そのあと次の駅に着いたところで一度車両を降りて、再び乗り込んだ。


すると同時に抱っこ紐で赤ちゃんを抱えた若いお母さんが乗ってきて。


その人はさらに3歳くらいの女の子と手を繋いでいた。


一人で二人の子供を連れて、大変そう…。



さっきよりは人が減った車内だけれど、小さな子供連れで乗るには少し危なっかしくてあたしは見ててハラハラしてしまった。



大丈夫かな?あの子……。



女の子は人の多い車内で退屈したのか少しぐずり気味。



「…ママぁ…つかれた」


「はいはい、もう少しだからね」


「ママぁ…抱っこ!」


「もうちょっと、もうちょっとだけガマンして。

今は抱っこできないの」


「やだぁ〜!抱っこ〜!」


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