*いいかげん俺を好きになれよ*番外編
それを聞いて反省。
そうだった。
アユはわざわざ呼び出しされても告白されても全部丁寧に断って、チョコを受け取らないでいてくれたんだ。
なのにあたしは…。
「うぅ…ごめん。
でもあのあたし…、料理とかあんま得意じゃなくて…すごいいびつな形のチョコになっちゃったんだよ。
だからなかなか渡せなくて…。
頑張って何回も作り直したんだけど…」
でもあたしが申し訳なさそうに言うと、アユはけろっとして。
「別に。お前が料理できないのくらい知ってる」
…あれ?
「あ、そう?」
「クオリティーとか期待してねぇよ」
「う…」