*いいかげん俺を好きになれよ*番外編
それは…つまり…
見た目は悪いってことだよね?
「それ、あんまり褒めてるように聞こえないよ」
「褒めてんだろ」
「でも今笑ったし!一生懸命作ったのに〜!」
「はは、悪かったって」
「もうっ、バカにして〜!」
だからちょっとムッとして、プイッっとそっぽを向いた。
だって下手くそとはいえ何度も作り直したのに!
でもアユはそんなあたしを見るとクスクス笑いながら、
「おい美優、こっち向けって」
ポンポン、と肩をたたく。
「もうっ、なに?」
すると振り返った途端に、
「…んっ、」
甘いチョコレートの香りと共に、唇を塞がれた。
…どき。
そしてそっと唇を離し、目を合わせていたずらっぽく笑うと、
「どう?チョコの味、した?」