あしたの音色

やっとのことで、大人になった。
でも、今までの「記憶」は、ない。
「思い出」と呼べる、「何か」も。
どうしてここまでこれたのか、それすら、分からないまま。
私は「大人」になった。
いや、なってしまったのだろう。
どうしてかを、問うのも、もう辞めていた。
とっくに、辞めていた。






































あの日までは....。





< 4 / 19 >

この作品をシェア

pagetop