あしたの音色
また
笑えないのだと、そう悟ってくれた。
「笑えなくても、良いんだよ。」
裏切ることが普通だった私の世界で、あなただけが、輝いて見えた。
毎日、会った。
どうしてこんなに会うのか、わからないくらい。
神様が仕組んだことなんじゃないかと、疑うくらい。
会ったら、手を振ってこちらに駆け寄るあなたは、笑顔だった。
毎日。
心から笑うことを知らない私には、理解できなかった。
なんでそんなに自然といられるんだろう。
ここの世界は、息苦しくならないのかな。
私とは、雲泥の差だ。