あしたの音色
「あした」が来るのが、いつの間にか楽しみになっていた。
いつからだっただろう。
あなたに会うことが、楽しみになって。
どうしてだろう。
こんなに胸が苦しくなるのは初めてで。
あなたのことを考えただけで、胸がいっぱいになって。
なんという感情なのか、分からなかった。
どうして。
どうして。
どうして、あなたに見つめられると、照れくさくなるのだろう。
「それは、“恋”と言うんだよ。」
そう言ったあなたは目を閉じた。
視界の暗い世界で、私たちは「愛」を誓い合った。