スピン・オフ〜for 転んだら死神が微笑んだ
樹里を保育園に預ける時、保育園の先生はいつも笑って迎えいれてくれるのだが、私を見る時の表情はどこか遠慮していて、ぎこちない。


まだ私よりも若いというのに。

会社でも、私は周りからまだ気を遣われている。

上司もまだ、私に出張や残業を命じたりはしない。

周りの部下も、優しく接しようとしてくれている。

まるで、腫れ物にでも触るかのように…。


その部下も、まだ私より若い。
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