僕と私と「 」
は?


私?



嫌な予感がしながらもゆっくりと振り向いた。



「そうそう、紗友里ちゃんの事だよ♪」

はぁ?


まじ、勘弁しろよ。


誰が、お前なんかといくかっつーの。



なぁんて心の中で呟きながら、もちろん声には出さないように精一杯堪えながら

「ごめんね。今日は入学式で疲れちゃったし、ゆっくりしたいの。」


と言った。


本心とは真逆の満面の笑顔プラス、少し困ったような表情を見せながら。



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