俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
呼吸を整え、駅に着くころには少し気持ちも落ち着いていた。




通学路で、まずひとり男を追い抜かす。




うん、平気。




そしてまたひとり…。




「あーっ!!」




!?








目の前を歩いていた男子生徒が、




突然大声をあげた。




なっ、なに!?




思わず、立ち止まる。




「やっべ!スマホがねぇ」




…え。



くるりと振り向き、バチッとあたしと目が合った。



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