俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「しゅ…趣味、悪いよね…尖ってる方が好きって」



「そぉか?そーいう女、落としたときの達成感ってハンパねぇ」



そっちか!



「あたしをゲームの対象にしないで」



「そんなんじゃねーって。好き、マジで好きんなった」



「はあぁ!?」



もう、どこからどこまでがホントなのかわからなくなってくる。



やっぱ、コイツとは合わない…。








「そーいう、誰にでも好きって言うよーな人、信じられるわけない」



立ちあがり、すたすたと歩きだす。



矢野は、バイクを置いたまま慌てて追いかけてきた。






< 143 / 511 >

この作品をシェア

pagetop