俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「どっちがひでぇヤツだよ。初対面の男に貸す女の方が、俺は心配」




…え?




クルリと振り返ると、さっきの男の子の前に、また別の男の子が立っていた。




薄茶の髪に、長くおろされた前髪。




まるで異国の王子様のよう。




って、あたしはなにを思ってるんだか!









「寿(kotobuki)~、お前の貸して」




「その前に、彼女に謝れば?」




彼女って…




あたしのこと!?




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