俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
久々に、女扱いされた気がする。




「謝る?え、なんで。俺が謝って欲しーぐらい。

人が困ってんのにさ、悪魔みたいな女だな」




なにーっ。




そこの黒髪男子!




言わせておけば…。




キッとニラもうとしたけど、まあ確かにあたしも悪かったよね。




話もロクに聞かず、




『他当たって』、なんて。








「悪かった。これでいい?」




黒髪男子をチラッと見ると、もうこっちなんて気にしてない。



茶髪王子からスマホを借り、それを耳にあてている。




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