俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
どどどっ、どうしよう!!



逃げるどころか、足がすくんで動くこともできない。



しばらくすると、マフラーの激しい音が聞こえてきた。



現れたのは、1台のバイクに乗ったジャージ姿の男。



う、わ…。


まさか…。











「マジでいた」



バイクがあたしに横付けされる。



乗っているのは、紛れもなく矢野だ。



「イタイ…」


「は?」



「バッカじゃないの?こんな風に現れて」



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