俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
きっと、突然女子の輪に入ってもなじめそう。




これは、学園の新しい王子確定。




あたしは潔く、退陣しよう。











ふたりに背を向け、学校へ向かう。




電話を終えたのか、黒髪男子の声が聞こえてきた。




「あれ、女?すげぇな。噂には聞いてたけど、女子校ってあーいうのがいるんだな」




「翔太、お前失礼だろ。聞こえてたら、どーする?」




しっかり聞こえてますよーっ!




くっそ、




あの黒髪男子だけは、許さないっ。



< 18 / 511 >

この作品をシェア

pagetop