俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
って言ったら、ぶっと吹き出された。



「俺が?そんな心配してくれたなんて、優しいとこあんじゃん」



「え、違うの?」



驚き、顔を向けると、



至近距離で矢野と目が合い、



ドキン!と胸が跳ねた。



また、慌てて足元へ視線を落とす。








「ホント、冗談じゃねぇ。なんで電話なんかしてくんだよ…」



矢野が、あたしの髪に手をすべらす。



ドキーッ!



な、なにするの!?



避けたいけど、緊張からか恐怖からか、



なんだかよくわからないけど、体がガチガチで微動だにすることができない。



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