俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
優しい手つきで、顎をすくい上げ…



そっと、矢野の方を向かされる。



「い…や。触らないで…」



「そんな注文、俺が聞くと思う?」



顔を上げると、矢野からの甘い視線が目に飛び込んできた。













思ったより、マツゲが長くて、



あたしを見つめるその瞳は…



夜のネオンに反射して、キラキラと輝いている。



「会いたかった…ずっと、お前のことばっか考えてた」



薄く開いた唇から紡ぎだされるのは、夢のような甘い言葉。



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