俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
探しに行くか…。




家を出て、もう1度来た道を戻る。




ない…。




おっかしいな、




絶対、どっかに落ちてるはず。




「おねーちゃん、見つからないね…」



「うわっ、いつからいた!?」



美琴を連れて来たつもりは、なかったんだけど。



いつの間にか、来ていたみたいで。



「暗いし、早く帰ろう…また、明日探せばいいよ。

女の子レッスンは、また今度ね」



「ハハ…」



いや、もう懲り懲りです。






途中、交通量の多い道路を横断したし、



もしかすると、車の勢いで、どっかに飛んでいったのかも。



変な物体だし、誰かが溝に蹴り落とした?



そうだよな…



美琴の言うように、明日明るくなってから探そう。



また家に戻り、



自分の部屋へ直行した。



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