俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
チャイムが鳴ってやっと、男の子たちが席を離れた。




ふうっ。



自分の席へ移動し、ドカッと勢いよく座った。




「うぉう、迫力あんね」




…!?




後ろから、聞き覚えのある声がして、振り向けば…。









「ぎゃっ、なんでお前がそこ座ってんの?」




いつの間にか、あたしのうしろにさっきの黒髪男子が。




しかも、同じクラスなんてついてない!!




「なんでって、ココおれっちの席。なぁー、スマホめっかった」




「あ、そーなんだ。よかったじゃん」



「心優しい女子が、拾ってくれてた。声もちょーかわいくて、きっと美少女」



あっそ!!



なんでそこで声を大にするかな。



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