俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
学校に着き、自分のクラスまで移動すると、心愛があたしを見つけて駆け寄ってきた。




「美夜ちゃん、もう大丈夫なの!?」




「うん、ヘーキ。心配かけたね」




「よかった~。だけど…残念だったね…」




そう言って、教室の隅を見る。




きっと、イケメンコンテストのことを言ってるんだろう。




教室のうしろに、デカデカと貼りだされているのは。





★イケメンコンテスト★



1位 矢野翔太








だっ…ダントツの、1位か!




もともと、あたしの出る幕ないじゃん。




「チッ、雰囲気イケメンのくせに」




とりあえず、落とさなきゃ気がすまない。




今頃アイツは、鼻の下を伸ばして、




次のターゲットを探しているはず。




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