俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
こんなヤツが、うしろの席。




あー、ヤダ!




「あとでウチの教室まで来るって。お前とは全然違うな。女って、やっぱそーでなくちゃ」




知らねーよ!




そんなの、お前の理想像だろ?




優しくない女だって、いんだよ!




いや、むしろそれが普通?




落とし物ぐらい、テメーで取りに来いって話だろ。








コイツと、あんま関わりたくない。



「ふーん」



「クールだね~。ま、とりあえずよろしく。俺、矢野翔太」



「…………」



「ムシか。ま、いーけど」




今朝あたしに悪魔とか言っといて、よく話しかけてこれんな。



ホント、デリカシーのない男。



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