俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
どっちにしろ、あたしには関係のない…。




「おい、なんとか言えよ」




あっ、あたし!?




例の如く、椅子の座面をガンと足で蹴ってきた。




「痛いっ!」




「痛いわけねーだろ、関節的に蹴ってんのに」




「痛いわっ!」




蹴り方が強烈だから、響くっつの!




このバカ力。









振り向いて文句を言ってやろうと、首を後ろに向ける。




俯き加減に頬杖をつき、不服そうに目線だけ上げてあたしを見ている。




やっ、やる気!?




思わず、身構えれば。




「なんでだよー…お前しか、いねーよ」




ドキッ。




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