俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「わかった…付き合えば、いーんだよね」




投げやりに言うと、無理やり矢野の腕を引き剥がした。




好きとか、そうじゃないとか…




もう、関係ない。




あたしは、コイツとの賭けに負けたんだ。




それを受け入れる…ただ、それだけのこと。




なのに、どうしてこんなに納得がいかないのか。









「寿くん…よろしくお願いします」




次の日の朝、




教室に現れた寿くんに、




あたしが頭を下げたことで…




学校中が、パニックに陥った。





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