俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「けど、言ってよかったよ。これで美夜ちゃんに悪い虫がつかなくなる」




えええっ?




「あたしにつく虫なんて、いないよ?」




「そ?なにが起こるか、わかんないからね。少なくとも、俺の知ってる美夜ちゃんは、すごく素敵な女の子だから」




「いや~っ」




クラスの隅っこで、どよめきが起きた。




あれは確か…寿くんのファンの子だ。









「寿くんが白鳥さんと付き合うなんて、いやぁ」




泣いてる。




ううっ、あたしだってイヤだよ。




代われるものなら、代わって欲しい。




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