俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
なにもかもを、見透かすような瞳が…イヤ。





すぐに目をそらし、着席した。





なにも、言ってこないあたり逆に怖い。





それとも、さっきのことは…




寿くんに免じて、見逃してくれる!?











結局、放課後まで矢野の脅威を感じることはなかった。




きっと、あたしの知らない間に、寿くんから矢野になにか忠告したのかもしれない。




もう、ケンカするなとか、からかうな…とか。




なんとか、自分の都合の良い方へ考えてみる。












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