俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「美夜ちゃん、帰ろ」




気づけば、寿くんが目の前にいた。





後ろにばっか神経集中してたから気づかなかったよ…。





「ムリ」




「即答か~、まいったな。ま、うしろついて歩くから覚悟してね」




「お前は、ストーカーか!」




すかさず、矢野からツッコミが入った。




あたしたちの話、聞いてたんだ?








「寿、男が下がるから…もちっとプライド持て?」




矢野が呆れたように、息を吐く。




「別に、美夜ちゃんのためなら。どうなっても、構わないよ」




本音なのか、タテマエなのか。




もはやあたしには、理解不能。




< 321 / 511 >

この作品をシェア

pagetop