俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「お前、そんなだっけ?」




「なんでもいい。美夜ちゃんと、付き合えるなら」





「ふーん。そんないいか?その女…」





ムッ。




言い返そうとしたら、反論するのは寿くんの方が先だった。




「翔太、言い過ぎ。俺の女なんだから、それ以上言ったらマジで怒る」




にこにこしているところが、また怖い。




矢野は、呆れっぱなしだけどね。




「俺の女…ね。モノにしてから、言えよ」




「美夜ちゃんの気持ちを、大切にしたいんだ。そーいうのより、心が欲しい」




「そう言ってる時点で、お前の女じゃねーじゃん。さっさとしねーと、やばいぞ。その浮気女」




浮気女って、なに?




これにはあたしも、食いつかずにはいられない。




< 322 / 511 >

この作品をシェア

pagetop