俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
あたしのことを変に避けることもなく、



妙にテンション高く接してくることもなく。



ただ普通の友達として、そばにいてくれる。



だからあたしも一緒にいると、とっても居心地がいい。



「白王子…え、と。寿くんに話しかけてみれば?心愛ならできる!」



「えーっ、ムリだよ。緊張しちゃう」



ふたりでそんな話をしていると、驚いたことに向こうから近づいてきた。








「ねぇ、ちょっといい?」




「え、あたし!?」




白王子は、明らかにあたしを見ている。




「そうそう。どっかで見たことあるんだけど…どっかで会ったっけ?」



え。



なんの話?



唐突過ぎて、頭がついていかない。



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