俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
だけど、思い出した。




そうだった、今朝会ったじゃん。




スマホがないって騒ぐ矢野のうしろで、あたしを見ていた。




「あー…今朝、学校の前で…」




「いや、そーじゃなく。もっと前」




「え。もっと前?」




なんのことだか呆然としていると。




「寿くん、もしかして美夜のこと気に入ったの!?」




心愛が横から入ってきた。







「こっ、心愛!?そんなわけないし!っていうか…」




焦っていると、寿くんが大きく目を見開いた。




…ん?



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