俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ？

進路だって、そろそろ決めなきゃだし。




成績だって、最近確実に落ちてる。





うっ…考えたくない。




現実から目を逸らしたくなっているあたしに、さらなる試練が。














「いいな～、俺も行きたかったよ」




コウくんが、ポツリとこぼす。




「しょうがないよ、学校来れてなかったし。手術も成功したし、これからは、もう大丈夫なんだよね？」




ん…手術？




えっ、誰が？




一気に、心拍数が上がった。