俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?
「あはは、ヤダな~。美夜ちゃん、驚き過ぎ。いや、でも驚くか!俺、前は女の子として育てられてたから」




「ええええーっ!!」




そこで叫んだのは、心愛。




「しっ、白王子様が、女の子!?王子な美夜と、まさかのカップリング!!」




「白王子?あ~、なんかそう呼ばれてるみたいだね。

俺、全然王子なんかじゃない。どっちかっていうと、いつも美夜ちゃんに守られてた」











そういえば、ことちゃんは病弱で、いつもあたしのあとをついてきて、よく泣くけど笑顔がとってもかわいくて…。




今の寿くんと、まったくかぶらないんだけど。




「ごめん、やっぱムリ。一致しない」




「一致しないか~。ま、そうだよね」




苦笑いしている寿くんを前に、なんだか申し訳ない気持ちになってくる。




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